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2012年11月 6日 (火)

膝半月板損傷の診断と治療

 広報そうさの11月号に私の書いた記事が掲載されました。スポーツ外来についての原稿依頼でしたが、私の専門分野である膝半月板損傷の診断と治療について書きました。匝瑳市民以外の方にも読んでいただけたら幸いです。

スポーツ外来について

国保匝瑳市民病院整形外科

本田 崇

(日本整形外科学会専門医、スポーツ医、運動器リハビリテーション医)

 国保匝瑳市民病院整形外科外来では、毎週金曜日の午後にスポーツ外来を行っています。この専門外来はスポーツによる外傷・障害の診断と治療を行っていますが、そのなかでも特に力を入れているのが“膝半月板損傷の診断と治療”です。

1.半月板損傷の症状

 半月板とは、膝関節の大腿骨と脛骨の間にあるC型をした軟骨の板で、内側・外側それぞれがあり、クッションと安定性の役割を果たしています。

 これが損傷すると、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。ひどい場合には、膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になり、歩けなくなるほど痛くなることもあります。

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2.原因

  スポーツなどのけがから生じる場合(若い人に多い)と、加齢により傷つきやすくなっている半月板に軽微な外力が加わって損傷する場合(大人に多い)とがあります。生まれつき外側半月板が大きい円板状半月板損傷もあります。

 3.診断

  理学所見、MRI検査で診断します。単純レントゲン写真では半月板は写らないので、非侵襲性のMRIは半月板損傷の病態や合併する靱帯損傷の診断にも有用です。当院に今年から導入された1.5テスラGE社製MRIは検査時間も短く画像もきれいです。

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内側半月板断裂のMRI

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円板状半月板損傷のMRI

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ロッキングした半月板損傷のMRI

4治療

  リハビリテーションや坑炎症薬の処方など保存的治療で症状が改善する場合もありますが、改善しない場合やロッキングしているときは手術を行います。手術は膝関節の内視鏡である関節鏡を用いた手術(1cmの長さの創が2箇所のみ)を行い、切除術(損傷した半月板を部分的に切り取る)と縫合術(損傷した部位を縫い合わせる)の2種類があります。当科では手術当日入院し、午後から腰椎麻酔で手術を行います。希望する患者様には、手術途中に関節鏡モニタにて膝関節内の所見を説明しています。手術時間は1時間から1時間半くらいで、2泊3日の入院治療も可能です。

Photo

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ロッキングした外側半月板の関節鏡下像

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半月板切除後の関節鏡下像

 スポーツ外来は完全予約制(金曜日1430分~1530分)で行っています。診察希望の患者様は整形外科外来(病院代表電話0479-72-1525)で予約してください。他院で半月板損傷かもしれないといわれた方の受診も可能です。遠慮なく受診してください。どうぞよろしくお願いいたします。

(患者さん指導箋を一部参考にさせていただきました)

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